戯画「アイキス」感想

アイキス

今回は戯画さんの「アイキス」のレビューをしていきます。

私は過去のキスシリーズは一通りプレイ済みです。そんな自分が感じたアイキスの魅力を一言で言うと、

双子ヒロインを中心とした王道学園ラブコメ

これに集約できます。

可愛いヒロインと、平和で甘酸っぱい青春を楽しみたい方におすすめです。

 

キャラクター攻略とレビュー

それでは、ヒロインの感想を書いていきますね。

*直接的なネタバレは控えますので、安心してご覧ください*

三枝アヤメ

三枝アヤメ

本作の目玉は、なんといってもアヤメちゃんとヒナタちゃんの双子姉妹。

アヤメちゃんはそのの方です。

お互いに以心伝心の関係にあって、幼馴染である蓮のことも深く理解しています。

アヤメちゃんもヒナタちゃんも蓮を大事に思っていますが、蓮が他の誰かと付き合うのに反対はしません。むしろ、そうなった場合、その恋を応援したいというスタンス。

「恋愛」感情だけでなく、「家族愛」にも似た不思議な恋愛模様が語られます。

三枝姉妹それぞれがヒロインというよりも、蓮と合わせて、三人ワンセットで本作の主人公のようにも感じられます。

余談ですが、苗字の三枝は、主人公も含めていつも三人一緒という意味で、三つの枝⇒三枝になったのかな、なんて考えていました。

アヤメちゃんは頻繁に蓮くんをからかいます。その時のニマニマ顔と不意打ちをくらって反撃された時の照れた様子が個人的には可愛かったです。

 

三枝ヒナタ

三枝ヒナタ

お次はお姉ちゃんの方のヒナタです。

双子って容姿が似ているから、性格から何まで全部同じ……という風に考えがちです。

その先入観を改めてみようというのが本作のテーマのひとつ。

確かにヒナタとアヤメは外見もそっくりです。純子先輩や杏センパイも見分けがつくのにけっこう時間がかかっていました。

私もゲーム開始時はアヤメちゃんとヒナタちゃんを「双子」としてセットで考えていたところもあるんですけど、最後までプレイしてみると、なるほど二人は全然違うことに気付きます。

アヤメちゃんは最後の最後で「妹」らしい一面をのぞかせるのに対して、ヒナタは最後の最後で「姉」らしい言動をしていたのが印象的でした。

ちなみにCVはあじ秋刀魚さんが担当されています。もう、キスシリーズ皆勤賞というか、あじ子さんなくしてキスシリーズは語れないですよね。

 

菅野純子

菅野純子

芸術への探求心が強く、独特な趣味の持ち主。

一見はばかられるような独自の価値観にもきちんと筋が通っていて、完成度の高いヒロインだなと思いました。

人気投票でも一位でしたね。その理由が頷けます。

将来、大物になる芸術家は幼少期や思春期に周りから共感されにくい趣味を持つ人が多いと聞きますが、純子先輩もまさしく「芸術家の金の卵」にふさわしい人柄でした。

思わず笑ってしまう場面も多く、終始退屈させてくれない純子先輩でしたが、”作品は作り手ではなく、見た人が感じ取って、自分の考えを入れて、初めて芸術に変容する”という大事なメッセージを伝えてくれる素敵なストーリーでした。

 

桜田杏

桜田杏

小柄で、アニメや特撮が大好きな先輩キャラ。

本来なら特徴的なヒロインなのですが、三枝姉妹の色が強いせいで、立ち位置的には「まとも」な部類。

適確なツッコミをしてくれたり、プレイヤーの気持ちを代弁してくれたりと、プレイヤーが一番視点を寄せやすいキャラです。

杏センパイで印象に残ったのは、彼女の創作活動に対する姿勢です。

世の中にはやりたいことがたくさんあるのに、時間が足りない。どこかで割り切りや優先順位をつけなければいけません。

でも、杏センパイは自分のやりたいことを迷わずにやっていて、諦める部分は潔く諦めていたのが印象的。

私も、自分はどうして今の活動を続けているんだろう、と杏センパイを見ていてつい考えてしまいました。

あと杏ルートは、他のルートよりも真珠さんの優しいところが見れてポイント高かったです。

真珠ルートもあれば最高でしたね。

 

評価

全体の感想

シナリオに関しては、

“双子ってセットで見られがちだけど、別々の人間なんだよ”というメッセージを発信するアヤメちゃん・ヒナタちゃんルートと、

芸術や創作活動のストーリーを軸にした先輩ルートによって作られていました。

あと特筆する点があるなら、キャラデザ・CGのクオリティが高いことですね。

キスシリーズはリアルなヒロイン像を追求しますが、今作は本当に「今風な女子高生」を見せてくれます。

過去作と比べて、制服や私服のデザインが可愛らしく、CG一枚一枚の画力もありました。

 

「キスアト」は事前にプレイしておいた方がいいの?

「アイキス」は以前に戯画さんからリリースされた「キスアト」の続編です。

結論から言えば、アイキスは単発で十分楽しめますし、ストーリーを把握する上で一切困ることはありません。

が、前作のヒロインである「星見月夜」や「狩野ひじり」の話題がたびたび登場しますので、プレイしておいた方が理解は深まると思います。

もちろん、アイキスをやった後にキスアトに流れるのもいいでしょう。

 

惜しかった点

共通ルートの展開が冗長かなと思いました。

日常シーンをきめ細かく描く……というコンセプトは分かるのですが、それでも描写がくどく、テンポを悪くしてしまっている部分があります。

反面、個別ルートは飛ばし気味なので、もう少し全体のシナリオバランスを整えてあげると、よりよい作品になったかなと思います。

 

アイキスはこんな人にオススメ!

キスシリーズ全てに言えますが、手汗握るようなドラマチックな展開はありません。

あくまでも等身大のヒロインとの日常風景に重点が置かれています。

「バトルとかファンタジーとか要らない」「王道の学園モノを楽しみたい」という方にオススメです。

 

三枝アヤメちゃんのVtuber活動

今作から生まれた三枝アヤメちゃんは今、声優兼Vtuberとして活動されています。

所属は変わってしまいましたが、YouTubeで定期的に配信を行っています。

私も楽しく拝見しています!

一人のキャラクターがゲームというコンテンツを飛び越えて多岐に活躍する――すごく面白い試みですよね。

ネガティヴなニュースが多い今だからこそ、他のブランド・企業もどんどん新しいエンタメの形を模索してほしいと思います。

 

PS4・Vita版への移植

キスシリーズは例外なくコンシューマー版が発売されていますので、アイキスの家庭用ゲームもゆくゆくは出ると思います。

前述のように、CGがとてもきれいなので、ぜひPS4の美しいグラフィックでも楽しみたいですよね。続報を待ちましょう。

 

《追記》

エンターグラムさんより『アイキス』のPS4版とVita版の発売が告知されました。予想よりも早い情報解禁でしたね。

嬉しいのはなんと言っても真珠さんのヒロイン昇格。すでにPC版をプレイされた方でも、真珠ルートが実装されるなら買いたくなりますね。

特典のタペストリーもめちゃめちゃ可愛いです!

発売が楽しみです。

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