ライアー・ライアー 1巻 感想

ライアー・ライアー 1巻 感想

MF文庫から新しく連載が始まりました『ライアー・ライアー』

久追遥希氏とkonomi先生が手掛ける『嘘』をテーマにした学園頭脳ラノベです。本記事はその1巻を読んでみてのレビューになります。

大きく「読んでみての全体感想」と「気になった点・今後の展望」の2点を書きたいと思います。

ネタバレ前提となっておりますので、まだ読まれていない方はご注意ください

 

全体感想

本編にはいくつかの《決闘》=[オリジナルのゲーム]が登場します。学園島での階級を決めるのに重要なシステムです。

まだ序盤ということもあるかもしれませんが、ルールがシンプルで理解しやすいです。あくまで頭脳戦は盤面上で繰り広げるもので、そのゲーム盤の枠組みはシンプルに……という感じでしょうか。

タイトルとあらすじからお察しの通り、正攻法の対決ではありません。

各人に配布された端末にはゲームを有利に進めるアビリティがあります。基本的に「えっ!? そんな効果ズルくない!?」と思うものばかりで、さらに上位ランカーになるほど使用できるアビリティのチート性は高くなります。

加えて、姫路白雪ちゃんが率いる《カンパニー》による清々しいくらいのイカサマサポート。そして、主人公も嘘とハッタリの申し子。

『チート的能力』『嘘』『イカサマ』『騙し』——似ているけれど厳密には異なる手口を駆使し、それらを組み合わせ、ゲームの勝利を目指します。

人は嘘をつくことに罪悪感を覚え、秘密が露呈することを恐れます。しかし「嘘」「秘密」を抱える主人公サイドは魅力的に映ります。いつしか嘘やイカサマをしている側の方が正当化される——そんな不思議な空間を作り出していて面白いです。

主人公の篠原緋呂斗は、彩園寺更紗(朱羽莉奈)と互いの秘密を守るため同盟関係を結びます。

白雪との作戦も周りには知られてはいけない機密事項。ふたつの運命共同体に巻き込まれながらの気の抜けない学園生活。こういう「嘘」や「秘密」を抱えながらの物語は読んでいてドキドキしますし、本作品の醍醐味でもあります。

 

今後の展望

1巻を読んでみて続きが気になった点を2点まとめてみました。

①篠原緋呂斗の幼馴染

緋呂斗が島に来た目的は、昔離れ離れになった幼馴染に会うことです。しかし「なぜ再開する必要があるのか」という部分はまだ明かされてないので、以前の詳しい関係性も含めて気になりますね。

また、幼馴染の正体についてですが——これは物語の根幹に関わる部分でもあり、おそらくこの先の展開に絡む重要人物(キーパーソン)となります。すると、その人物はすでに登場している誰かか、もしくは話の流れの中ですでに言及されている可能性があります。

幼馴染の正体と、篠原が再開を求める動機。今後の情報を待ちましょう!

 

②過去の経緯

学園長についても少し触れておきましょう。

英明学園の一ノ瀬学園長は「赤の星」の元保持者という話でした。色付きの星はゲームに負けたら必ず譲渡しなければならないというルール上、学生時代の学園長は決闘に敗れて星を譲渡したと考えるのが道理。

一体誰が?

莉奈の手に渡るまで赤い星は彩園寺家の元で保管されていました。もしかしたら彩園寺家と学園長の間に何か繋がりや因縁みたいなものがあるのかもしれません。エピローグにおける白雪と学園長の会話。そこで少しだけ垣間見えた学園長の野望。過去談も含めて気になります。

 

評価

最後の決闘は熱かったですね。そして、この先はさらなる難敵が現れるでしょう。

星が付与されるパターンの一つに「不定期に開催される大規模イベント等での報酬」という説明がありました。島内には20の学園が存在するので、各学園の代表が集結しての対抗戦みたいな展開も見てみたいなと思いました。

また、王道なシナリオですが、《カンパニー》の中にスパイや諜報員などの裏切り者が紛れていて、篠原と姫路の作戦を妨害する……みたいなストーリーも面白いと思いました。

いずれにしても、一筋縄ではいかない敵が次々と現れると思います。その時に、どのように知恵を絞って苦難を乗り越えるのか注目です。あとは純粋に、メインの新キャラが登場するのかどうかも楽しみな所です。

読みやすくて面白い作品でした。唯一の心残りは購入するのが遅くなって店舗特典がゲットできなかったことですね(/ω\)

konomi先生のイラストはとても好きです。「透明感の中に可愛さがあるのか」「可愛さの中に透明感を秘めているのか」なんかずっと眺めていられます。もっと早く購入しておけばよかったです。

2巻も楽しみにしてます!

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