『ライアー・ライアー 2巻』

ご無沙汰してます、礫奈ゆきです。

今回は、『ライアー・ライアー 2巻』の感想記事になります。

毎度のことながら走り書きですが、よろしければご覧ください。

なお、ネタバレ前提となりますので、未読の方はご注意ください。

 

◆キャラクター感想◆

①篠原緋呂斗

一ノ瀬学長にスカウトされ、色々あって卒業まで『嘘』を貫き通さなければならなくなった主人公。

学長も言っていた通り、彼の魅力は学力試験では測れない部分にあります。土壇場での頭の回転や、機転の利かせ方は正に主人公補正。

幼馴染を探すために学園島に転校してきましたが、その他の素性、友人関係、家族構成、本土に居た頃の生活などは現時点で判明していません。

平凡な学生のような描かれ方をされていますが、彼の潜在能力を考えると、もう一つ裏がありそうな気もしますので今後も要チェックです。

個人的には、ゲーム盤ではポーカーフェイスを貫きながらも、白雪や更紗の女の子らしい仕草には照れてしまう緋呂斗が、思春期の学生っぽくて好きです。

 

②姫路白雪

前回に比べて、より女の子らしい一面を見せてくれました。クールな性格ですが、時折見せる弛緩した表情や、ドキッとする台詞、嫉妬の仕草などが反則級に可愛いです。

また、1巻の序盤だけを読むと「これって《カンパニー》無双になるのでは?」と懸念される方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、主人公をサポートしつつも、いい塩梅でピンチも演出してくれるので、最後まで読者からドキドキ感を奪いません。

 

③彩園寺更紗(朱羽莉奈)

今回で更紗の株がさらに上がったと思います。サポート役に徹しながらも、状況を瞬時に理解し、論理的に戦略を練る力は流石は元7ツ星。

八方塞がりな状況でも、「彼女ならなんとかしてくれる」という安心感を与えてくれます。きっと今後も、緋呂斗や仲間が危機に陥った時に秘密兵器として、あるいは精神的支柱として活躍してくれるでしょう。

 

④秋月乃愛

今回の重要人物。あざとい仕草とは裏腹に、英明学園エースの肩書を裏切らない実力の持ち主。のっぴきならない理由から違法アビリティに手を出してしまいますが、そんなものを使わなくとも彼女は強いのです。強くなるための努力を積み重ねてきたのです。

「努力に勝る才能はなし」を体現したかのような女の子で、最後まで読んだら彼女を一段と好きになった読者も多いはず。

今度は是非、正々堂々と乃愛ちゃんが《決闘》で活躍しているシーンを見たいですね。まあ、この作品に”正々堂々”という言葉が似合うかどうかは別の話ですが(∩´∀`)∩

また、ラブコメ要素を考えるなら、彩園寺も白雪も奥手な性格なので、乃愛が介入することで、二人の嫉妬心を煽ったり会話のテンポが良くなったりするので、そういった意味でも今後目が離せないキャラクターでしょう。

 

◆ストーリー感想◆

1巻のレビューで、今後は各学園の代表が集まっての対抗戦も見てみたいと書きましたが、それがさっそく形になりそうですね。

今回はその予備選と、それに乗じて陰謀を企てる黒幕との対決がテーマでした。

1巻の久我崎戦に続き、クライマックスの駆け引きはやっぱり熱い!!
ラストに至るまでの伏線回収も爽快でした。

 

◆考察◆

幼馴染の行方と学外対抗戦

緋呂斗が学園島に来た目的は、昔離れ離れになった幼馴染を探すことです。幼少の頃に別れたので、緋呂斗は彼女の顔も容姿も覚えていません。ただ、学園島にいるというのは確からしい。

その幼馴染の正体が既に登場した誰かなのか、これから登場する新キャラなのかはまだ分かりません。

しかし、この島にいるということは、成績が優秀だったり、特筆した才能があったり、家柄が良かったりするはずです。

例えば彩園寺更紗(朱羽莉奈)は、初等部入学の時点で既に高等部卒業程度の学力を有しており、その才能を買われて学園島に招かれました。

彼女の例を見るに、小さい頃に学園島に行った緋呂斗の幼馴染もまた、かなりの実力者と推測でき、当島でも7ツ星に近い高ランカーとして名を馳せているかもしれません。

3巻ではさっそく学外対抗戦に突入するのでしょうか。大会の幕が上がれば、まだ見ぬ強敵が次々に現れるでしょう。その顔ぶれの中に幼馴染は含まれているのでしょうか。もし相まみえることがあれば、その時の彼女は緋呂斗たちの敵か or 味方か。今後の展開が楽しみですね。

 

水面下の動き

本巻を読んで「あれ? 1巻と少しだけ毛色が違うぞ?」と思った方もいるかもしれません。1巻ではチュートリアルも含めた純粋な《決闘》が物語の軸でしたが、2巻では陰で暗躍する者(or組織)との対決に焦点が置かれていました。

今回は倉橋学長が裏から糸を引くようなやり方で緋呂斗たちを陥れようとしましたが、さらに卑劣な手段を講じる過激派もきっといるはずです。

それこそ、暗躍組織にとって、学外対抗戦は絶好の機会です。盛況のうちに幕を下ろすなんてあり得ません。必ず「何か」仕掛けてきます。

各学園の代表者による力比べだけでなく、水面下で様々な思惑や確執が絡み合う学外戦――見所がいっぱいです。

 

学園島の秘密と彩園寺家

8ツ星レベル相当の学生を育成し、彩園寺家の跡取りにできれば、その人物を輩出した学長は次期理事長に就任できるという噂があります。

星の階級システムは、学園の予算、発言力、新入生の獲得上限などに影響するから大切だという話ですが、恐らくそれは建前でしょう。

今回の件に然り、どの学長も少なからずプライベートな因縁を持っていたり、理事長の席を意識したりしていることが窺えます。

しかし、一ノ瀬学長に関しては少し事情が違うのかもしれません。ここまで読んで、あまり地位や権力に拘る人にも見えないからです。彼女にはもう一つ上の世界を見据えている様に思えますし、きっとそれは一ノ瀬学長に限った話ではないのでしょう。

理事長に就任することで特別な権利を行使できるとか、あるいは一般人がアクセスできない機密情報を知れるとか、何か特典があるのかもしれません。

ここでふと、彩園寺更紗(本物のお嬢様)のことが頭を過ぎります。

アカデミーの創始者の家系である彩園寺家を抜きにして、学園島を語ることはできません。

昔から厳しい教育に縛られ外の世界を知らなかった更紗に普通の学校生活を過ごさせてあげたいという優しい理由から、莉奈は更紗を本土の学校へ転校させました。

しかし私には、それで一件落着とはどうしても思えません。彩園寺家の人間は未来の学園島を背負う使命があります。子どもの頃から学園島に関する教育を施されているはずです。

憶測の域を出ませんが、更紗は学園島の秘密を理事長の政宗や親から聞かされていたのではないでしょうか。それが、何者かが学園島を牛耳ろうとしている話なのか、国と学園島の政治的な柵(しがらみ)についての話なのかは分かりません。

莉奈の会話から更紗の優しい人柄が窺えます。きっと本土に渡った理由も、学園島の未来の為か、友達の為なのです。莉奈や当時メイドとして傅いていた白雪が知っていたかどうかは不明ですが、秘密を知った更紗は島を出ることを決意し、その手助けを莉奈にお願いした――。

彩園寺家の束縛と、アカデミー独自のシステムにより自由に動けなかったので、外部から介入するために本土に渡った。

――邪推なのは承知の上ですが、現時点でこういう考え方もあるということです。2巻のラストは第三の更紗!? が現れたという情報で締めくくられています。上記の点も踏まえて、より次回が楽しみになります。

 

色付き星(ユニークスター)

1巻を読み終えた段階で、「色付き星は元々ひとつの星だったのでは?」とチラッと思ったのですが、今回の話で各学区の学園が一つずつ発行していることが明かされました。

けれど、特定の条件下で「普通星」が「特殊星」にランクアップするルールもあるので、他の色付き星 or その効果を吸収したり、合体できるユニークスターもあるかもしれません。

カラバリが豊富な色付き星ですから、全ての色付き星の効果を代用できる「虹色の星」や、他の色付き星の効果を無効化 or 吸収する「無色の星」などもあるのでは……と密かに思っています。

そんなのチートじゃん! と思われるかもしれませんが、そのチート属性とそれ攻略する狡猾的なストラテジーこそが本作の売りなのです。

 

◆終わりに◆

SNSで「ライアー・ライアーが気になる」というコメントをよく見かけます。ラノベに疎い私でも一気に読めてしまうので、一読して損なしと思います。

自由度の高い設定だからこそ、私のように色々と妄想も捗りますしね。読んだ感想や今後の展望をお友達同士で話し合ってみるのも楽しいと思います。

あとはやっぱりkonomi先生のイラストが最高です。こういう言い方が良いか分かりませんが、イラストに惹かれて購入するのも全然アリです。イラストが内容を裏切らず、内容もイラストを裏切っていません。

各店舗の有償特典は2千円台で買えます。私もkonomi先生のファンの一人ですので、この破格の安さで先生の作品を楽しめるのがとても嬉しいです。

ゆくゆくは、描き下ろしのグッズ(タペストリーやアクリルフィギュアなど)、本編で用いられた《決闘》のボードゲーム(今回で言えば『不等辺三角関係』)なども展開してほしいです。

コミカライズも決定されましたから、これからどんどんライアー・ライアーの輪が広がっていくことでしょう。

今回はこの辺で筆を置きたいと思います。稚拙なレビューにも関わらず最後まで読んでいただきまして有り難うございます。また次の記事でお会いしましょう!

 

 

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