ささやくように恋を唄う 感想【百合好きに送りたいおすすめの一冊】

ささやくように恋を唄う

百合漫画に興味があるけど、なにから読んでいいか分からない。

そんな方にオススメしたいのが、竹嶋えく先生の『ささやくように恋を唄う』です!

百合漫画大賞2020で1位に輝いた作品で、私の中で今最も熱い百合漫画です!

今回は、『ささこい』の魅力をお伝えして、最新刊である3巻の内容も少しだけレビューしたいと思います。(ネタバレはありませんので、ご安心ください)

まだ読んだことがないけど気になっている方や、これから百合作品を楽しんでいきたいと考えている方は、本記事を参考にしていただければ幸いです。

 

あらすじと紹介

『ささやくように恋を唄う』

著者:竹嶋えく先生

出版:一迅社(コミック百合姫にて連載中)

既刊数:1巻~3巻(2020年7月現在)

コンセプトは、一目ボレから始まる先輩と後輩のガールズラブ。

高校一年生の木野ひまりは、学校の音楽ライブで朝凪依の演奏に心惹かれ、勢いそのままに「一目ボレしました」と話しかけます。

その「一目ボレ」を「告白された」と誤って解釈してしまった依先輩もまた、ひまりちゃんの可憐な容姿に「一目ボレ」してしまいます。

そして、1巻の後半では成り行きから二人はデートをすることに。依は自分の素直な気持ちを伝えます。

しかし、ひまりちゃんの「好き」という気持ちは、依先輩の抱いたものとはベクトルの違うものでした。

ひまりちゃんの「好き」は、あくまでも依のパフォーマンスを指したもので、「感動」や「憧れ」に近い感情だったのです。

恋の感覚が理解できないひまりは、依の気持ちに応えられず苦悩します。

一目ボレから始まった出会い。「好き」という気持ちは共通しているはずなのに、どこかすれ違ってしまう。そんな歯がゆさと甘酸っぱさがつまった素敵な作品です。

 

魅力と評価

ストーリーとイラストに分けて見ていきましょう。

ストーリーについて

・先輩と後輩の恋愛

・恋を知らない少女が「好き」を見つける

という、百合作品では王道な内容です。

百合を長く愛でている紳士淑女の皆様には「こういうのが見たかった!」と強く思わせる作品ですし、初心者の方にも非常に入りやすいコミックだと思います。

今回のピックアップは、ズバリ! 依の乙女な一面です!

依先輩はとてもクールで、バンド演奏している姿もかっこよくて、どちらかというと男子よりも女子から人気が出そうな女の子。

しかし、ひまりちゃんに出会ってからは、スマホに通知があると嬉しくなって顔を綻ばせたり、ひまりが他の女の子と仲良くしていたら嫉妬したりと、依の純情で可愛らしい一面が随所に見られます。

天真爛漫で無垢なひまりちゃんと、振り回され役な依先輩。この関係性は今後変わっていくのでしょうか。これからも見逃せません!

 

イラストについて

もう、イラストがめちゃくちゃ可愛いです!!!

これが言いたいが為に本記事を書いたといっても過言ではないです。

顔の角度とか、瞳が揺れている感じとか、私服姿のポージングとか、女の子を可愛く見せる工夫がたくさん散りばめられています。

語彙力をすべて置き去りにして「かわいい!」と叫びたい。

ひまりちゃんの太陽みたいな笑顔も、照れてる依先輩の表情も、華やかなカラーページも、漫画の一コマ一コマも、全てが可愛い。

漫画ってどうしても早読みしがちですが、こんなに一つ一つのコマをじっくり眺めたいと思えたのは久しぶりです。

じっくり眺めているのに、あっという間に読み終えてしまうんですよねぇ。

厚さ2㎝未満の単行本――まるで、1ヶ月しかない子どもの頃の夏休みのよう。終わってほしくない、ずっと浸っていたい、そんな風に願ってしまいます。

 

3巻 レビュー

最後に、最新刊である3巻の見所と今後の展望をざっくり紹介して終わりにします。

依先輩から告白されたひまりちゃんは恋の感覚が理解できず、返答を保留してもらいました。ここまでが2巻までのあらすじです。

3巻では二人の恋に進展はあるのか。そして、その時にひまりちゃんが出す答えとは!? ここが一番の注目ポイントです。

ちなみに私は、3巻のクライマックスでのひまりちゃんのセリフに、胸がキュンとなりました。

皆様もぜひ、ご自身の目で確かめてみてください。

また、依のバンド仲間の水口アキや、ひまりが所属する料理研究部の先輩、里宮百々花などについても重要なシーンやこれからの伏線があったりします。

要チェックですね。

 

今後の展望

ストーリーの進展も気になりますが、他に期待している点も挙げておきます。

『ささやくように恋を唄う』の第1話は、依に告白するひまりの様子がひまり視点で描かれています。そして、第2話では、同じシーンが依の視点で描写されています。

同じ場面を異なる人物の視点で描く――読者には鮮烈な印象を与えたと思います。

このシーンだけではなく、ひまりからの連絡を寂しそうに待っている依の様子など、『ささこい』はAnother Viewの使い方がとても上手です。

今後また、こういうエモイ演出がたくさん見れたらいいなって期待しています。

 

というわけで、簡単ではありますが『ささやくように恋を唄う』を紹介してみました。

私が竹嶋えく先生の大ファンということもあり、私情に偏ったレビューになってしまったかもしれませんが、主観を差し引いても素晴らしい作品です。

「百合に興味がある」「シリアスな展開は嫌だ」「繊細な描写が好きだ」「王道が読みたい」という方には非常にささる作品ですので、お試しを。

また機会がありましたら、4巻以降のレビューも書きたいと思います。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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